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【業者目線】スプレー式ゴキブリ駆除剤のメリット・デメリット

スプレー缶モノクロ

 

虫嫌いな人の常備品、ゴキブリ駆除剤

家庭や職場など様々な場面で活躍するゴキブリ駆除剤。

 

みなさんは「ゴキブリ駆除剤」と言えばどんな商品を思い浮かべますか?

 

一般的にはスプレータイプベイトタイプ(食べさせて効果を発揮するタイプ)の殺虫剤が多いのではないでしょうか。

 

私自身が業務で住宅や店舗、病院や事務所などに伺うと、スプレータイプの家庭用ゴキブリ駆除剤がお守りの用に「どんっ」と飾られている所を見かける事があります。

 

そんな家庭用ゴキブリ駆除剤にデメリットがあると聞くと不安でたまらない方もいるかもしれません。

 

でも残念ながら、世の中には万能な薬が無いことはみなさんもご承知の事であり、スプレータイプの駆除剤にもデメリットはあるのです。

 

と言う事で、今回はスプレータイプのゴキブリ駆除剤について少しお話しします。

 

 

スプレー式ゴキブリ駆除剤のメリット

 

  • 即効性がある
  • コンパクトな形状で手軽に持ち運べる
  • コンビニや薬局等で誰でも購入できる

 

我々専門業者が使用する殺虫剤と比べれば入手が容易であると言う点もメリットと言えるかもしれません。

 

ですが、スプレータイプのゴキブリ駆除剤の最大のメリットといえば、やはり即効性でしょう。

 

ゴキブリを見かけたその場で駆除してしまう事に特化した殺虫剤です。

 

スプレー式ゴキブリ駆除剤のデメリット・・・

 

  • 残効性が低い
  • 抵抗性を示すゴキブリがいる

 

スプレータイプのゴキブリ駆除剤のデメリットをあげるとすれば、1つは「残効性」でしょう。

 

市販品のスプレー式ゴキブリ駆除剤は高い安全性が考慮されているため、比較的早期に分解するように製造されています。

 

そのためゴキブリに直接吹き付ける事が原則で、我々業者が予防として使用するような薬剤に比べると残効性は高くありません

 

 

もう一つは「抵抗性」です。

スプレー式ゴキブリ駆除剤はゴキブリを過剰に興奮させて殺してしまう効果の物が多く出回っています。

 

その為に、致死量に至らないような少量を何度も浴びると次第に薬に慣れてしまう事があります。

 

 

もちろん、1匹のゴキブリに少しずつスプレーをかけるなんてことはまず無いと思います。

 

ですが、ゴキブリが繁殖してしまっている場所であちこちにスプレーをかけていると、中途半端にしか殺虫剤のかからなかったゴキブリが薬に強くなってしまう可能性も考えられると言う事です。

 

 

抵抗性の強いゴキブリの駆除は専門業者でも駆除に時間がかかる場合があります。

 

ご自身で対応していてもゴキブリの目撃が減らないときは、出来るだけ早めに専門の駆除業者に相談してください。

 

 

まとめ

 

  1.  ゴキブリにスプレーをかけるときはその場で仕留める!
  2. むやみにスプレーを吹きかけない。
  3. 目撃が多いときは早めに業者に相談する。

 

使用する殺虫剤の特徴を理解する事はゴキブリの対策をする上でとても重要な事です。

今あなたがお困りの現状にはどんな対策が最も効果的なのか、まずはそこを十分に検討してみてください。

 

と言う事で今回はスプレータイプのゴキブリ駆除剤についてでした。

 

 

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

-害虫駆除専門業者-

〒556-0001
大阪府大阪市浪速区下寺3丁目12番8号
TNビル2F
TEL 06-6633-8026
FAX 06-6633-0968

 

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【ゴキブリ駆除】法人施設等での害虫管理、3種類の方法。

車イスの画像

 

この度は当記事にご来訪頂きましてありがとうございます。

 

早速ですが、今回は法人施設などにおける害虫管理方式についてお話しします。

 

病院やクリニック、介護施設、各種工場などの法人施設において定期的に行われるゴキブリ駆除、管理、対策などにはいくつかの方式があります。

その中でも3つの代表的な方法をご紹介します。

 

 

 

① トラップを配置して調査を行う、モニタリング方式。

 

複数箇所にトラップを配置することによりゴキブリの生息調査を行います。

 

この方式は調査を重視した方式で、建物内に侵入経路や繁殖源の少ない施設で使われる事が多い方式です。

 

調査方式のメリット

  • 侵入や繁殖が無い限り、薬剤を使用しないので薬剤の使用量を抑えられる
  • 明確な捕獲数として報告を得ることも可能。

 

調査方式のデメリット

  • 配置する場所が非常に重要である。配置場所の知識が無いと調査の精度にかなりの差が生まれる
  • 捕獲があってからの対応になるので、対応が遅れる場合がある

 

 

② 食べさせて駆除する殺虫剤、ベイト方式。

 

定期的にベイト剤を塗布し、予防や駆除を行います。

 

この方式は予防や駆除を重視した方式で、外部侵入があったときにも内部繁殖のリスクを低減できます。

 

ベイト方式のメリット

  • 内部繁殖に対する予防としても効果を発揮する。
  • 殺虫剤を使用する方式の中では、薬剤の使用量が少ない

 

ベイト方式のデメリット

  • 駆除に使用する場合、液剤散布方式と比較して効果が表れるまで時間がかかる事がある
  • 食べさせなければ効果が出ない。つまりゴキブリの習性を熟慮して適正な箇所に塗布しなければならない

 

③ 液体の殺虫剤を散布する、残留噴霧方式。

 

液体の殺虫剤を散布して予防や駆除を行います。

 

この方式は予防や駆除を重視した方式で、ベイト剤が開発される以前から使われている方式です。

 

※ 近年では、IPM方式(人の健康や環境に配慮された方式)の観点から、予防の為に液剤が使用されることはIPM方式導入以前に比べて減少しています。

 

液剤散布方式のメリット

  • 即効性の液剤を使用する場合、ベイト剤よりも効果が速く表れる
  • 広範囲に薬剤処理を行うことが可能。

 

液剤散布方式のデメリット

  • ベイト方式と比較すると薬剤の使用量が多い
  • 種類によっては臭気を伴う物がある

 

 

以上のように、どの管理方法にも必ずメリット・デメリットが存在します

 

その為に、当社では現場の状況やお客様の要望に対応して複数の管理方法を併用する事も多くあります。

 

 

自らの施設に対してより良い方法で害虫管理を行うことが、衛生レベルの向上にも繋がります。

 

ということで、今回は法人施設等での3種類の代表的な害虫管理方法についてでした。

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

-害虫駆除専門業者-

〒556-0001
大阪府大阪市浪速区下寺3丁目12番8号
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【IPMとは?】近年主流の害虫管理方法

黄色い花と蝶々

 

皆さんは「IPM」という言葉をご存じでしょうか。

 

今回は、近年の害虫駆除業界で基本となっているIPMと言う考え方について簡単にご紹介します。

 

まず、IPM(Integrated Pest Management)とは日本語で「総合的有害生物管理」を意味する言葉です。

 

IPMとは、「害虫等による被害が許容できないレベルになることを避けるため、最も経済的な手段によって、人や財産、環境に対する影響が最も少なくなるような方法で、害虫等と環境の情報をうまく調和させて行うこと」と定義されており、生息状況調査を重視した防除体系のことです。

引用元:厚生労働省HP 建築物環境衛生管理基準について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/index.html

 

簡単に説明するなら「定期的に調査を行い、異常があったときにだけ必要最低限の薬剤を使用する方法」と言った感じでしょうか。

 

対象とする害獣・害虫はネズミ、ゴキブリ、ハエ、蚊、ノミ、シラミ、ダニ等で衛生害虫とも呼ばれます。

 

IPM以前の害虫駆除方法

 

IPMの考え方が生まれる以前の害虫駆除業界は、定期的に薬剤処理を行う事が一般的でした。

 

つまり、従来の方法では害虫の発生有無に関わらず薬剤を使用します。

 

この従来の方法に対して、環境への負荷人の健康に対するリスク低減等を目的に生まれた考え方がIPMです。

 

 

IPMは平成15年頃から害虫駆除業界に広まり、現在では害虫管理の基本的な考え方となっています。

 

 

ということで今回は近年主流の害虫管理方法「IPM」についてでした。

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

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【シロアリだけじゃない】床下にいる害虫

建築現場

皆さんがお住まいの住居はマンションやアパートですか?それとも戸建ですか?

今回の話は、マンションやアパートの1階、また戸建の住宅にお住まいの方に関係する話です。

 

床下にいる害虫と言われて『シロアリ』を思い浮かべる人は多いと思いますが、シロアリ以外にも害虫がいます。

 

大抵の住宅には『床下』と呼ばれる空間が存在するのはご存じかと思いますが、今回はその『床下』にいる害虫についてお話しします。

 

 

当社では常日頃から、ネズミ、ゴキブリを初めとして多種多様な害獣・害虫を相手にしています。

 

その中で、『シロアリ駆除』『シロアリ予防』では住宅の床下に潜って作業を行います。

 

床下に潜るとシロアリの生息はもちろん、断熱材の不具合配管からの水漏れなど普段住まわれている方が見ることのない様々な異常について点検する事が出来ます。

 

 

それと同時に床下の様々な害虫と出会う事があります。

その中でも多いのがクモや、ゴキブリです。

 

『床下』とは家の中でありながら、家の外とも言えるような空間で、大抵は換気口と呼ばれる空気の出入り口が付いています。

 

つまり害虫たちにとってはオープンになっている場合が多いんです。

 

とここまでを聞いて「もしかして自分の家も・・・」と心配になった虫嫌いの皆さんへ。

安心して下さい。

実際の所、床下がクモだらけ!とかゴキブリだらけ!なんてことは滅多にありません

 

クモやゴキブリも生きるために餌、水が必要なので、餌のない場所や乾燥した場所には長居できず、出て行くか餓死や乾燥で死んでしまいます。

 

と言うわけで、床下にいる害虫についてのお話でしたが、もしも1週間に何度もゴキブリを目撃する時は床下の可能性も疑ってみて下さい。

 

 

住宅を支える基礎となる部分の空間、『床下』。でも普段は気にもとめない空間、『床下』。

 

数年に一度は『床下点検』をしてみてはいかがでしょうか。

 

床下の良好な環境を維持する事で、住宅の様々な問題の回避に繋がります。

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

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