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【ネズミ対策】穴ふさぎのメリット・デメリット

白黒 壁穴から見た風景

 

ネズミの被害に困っているがどんな対策が有効なのかわからない…

ネズミの対策をしているがなかなか被害がおさまらない…

 

飲食店を経営されている方、一般住宅にお住まいの方、はたまた病院や工場の厨房で勤務されている方など、特定の場所に限ることはなく、様々な場所でネズミの被害にお困りの方がいらっしゃいます。

 

私が現場調査に伺った時にも、自らでネズミ対策に取り組んでいる一般の方のネズミ対策の苦悩話を聞く事が頻繁にあります。

 

では、どんな対策方法があるのか?

 

ネズミ対策には主に

・ネズミを捕獲する粘着板(とりもち)

・煙や臭い等でネズミを追い払う忌避剤

・ネズミの侵入口に対する穴ふさぎ

・薬剤でネズミを駆除する殺鼠剤

などがあります。

 

その中でも今回はネズミの侵入口の閉鎖「穴ふさぎ」についてお話しします。

 

ネズミはげっ歯類に分類され前歯が伸び続ける動物です。その為、歯をすり減らすためにも様々な物をかじります

時には、建物の壁などに穴を開けて住宅や店舗などの内部へ侵入してくることもあります。

 

 

ネズミが開ける穴は一般的には丸い形状が多く、大きさは1 cm ~ 10 cm程の物が多く見られネズミの種類や大きさによって様々です。

又、元々存在する建物の「すき間」から侵入してくる事も多くあります。

 

「それならば侵入してくる穴をふさぐ事でネズミの侵入を阻止しよう」

 

と思われる方が居ることも当然のことでしょう。

 

 

ではネズミの対策として侵入口を塞ぐ方法にはどんなメリット・デメリットがあるんでしょうか。

 

 

穴ふさぎのメリット・デメリット

 

メリット

・直接的には死骸がでない

・器用な方なら個人でできる

・ふさぐ穴の数が少ない場合、低コストで対策が出来る

 

穴をふさぐだけなので直接的にネズミを殺してしまうことはありません。(ただし現状で室内にネズミの生息がある場合、出口をふさいでしまうとネズミの逃げ道がなくなってしまう可能性があるので、この点については注意する必要があります。)

 

そして今回の記事の序盤に述べたようにネズミがかじることによってできる穴のサイズは1 cm ~ 10 cm程の物が多く見られるため、器用な方なら容易に侵入口をふさぐことができます。

 

ふさぐ穴の数が少ない上にご自身で対策される場合は、業者に依頼する費用がかからず、穴をふさぐための材料も少量で済むことが多いため、対策にかかる費用を低コストで抑えることが可能です。

 

デメリット

・執着心が強い場合、周辺を再びかじる

・侵入経路となる全ての穴を見つけなければ効果がでにくい。

・天井裏等の室内空間以外での活動が多い場合、足音のような間接的な被害が解消されない

 

餌がある場所を記憶している巣作りの環境に適しているなど、ネズミが生きていくために特定の場所に執着心が強い場合、侵入口をふさいでも周辺をかじり新たに侵入される場合があります。

 

 

そして上のデメリットにもまとめているように、現状の全ての侵入経路を発見し全ての侵入口をふさぐ必要がある事も重要な点です。

つまり、大型の器材の裏側高所狭い空間など容易に点検できない場所がある場合は侵入経路の発見はより難しい状態になります。このような状況では侵入口をふさぐ作業自体も容易ではなくなります。

 

 

また室内での目撃や糞、物をかじる等の被害以外にも天井裏をネズミが走り回ることによる足音の被害がある状態の時は、侵入口をふさぐことによって直接的な被害がなくなっても、根本的に生息しているネズミを駆除している訳ではないために全ての問題が解消されない場合があります。

 

このように侵入経路をふさぐ対策方法にも様々なメリット・デメリットがあります。

 

 

最後に…

 

ネズミの対策をするには、様々な方法からその場の状況に応じた最適な対策を講じる必要があります

現状として明らかに出入りしている穴が少数である事がわかっているなら、侵入経路となる穴を塞いでみる事は有効な対策となるでしょう。

 

ですが

「見える穴は全部塞いだけどネズミがとまらない」

 

と言った相談が当社に寄せられていることも一つの事実です

 

 

ネズミとは「物をかじる」「音がする」といった目先の害だけでなく、衛生的にも問題のある害獣です。

 

また、ネズミにとっての環境が整うことで繁殖が進み事態が深刻化した場合、害虫駆除専門業者でも対応に時間を要するケースがあります。

 

そのため、個人的な対策では良い結果がでないと感じた場合は早急に専門業者にご相談下さい。

 

 

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

-害虫駆除専門業者-

〒556-0001
大阪府大阪市浪速区下寺3丁目12番8号
TNビル2F
TEL 06-6633-8026
FAX 06-6633-0968

 

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【ゴキブリ駆除】法人施設等での害虫管理、3種類の方法。

車イスの画像

 

この度は当記事にご来訪頂きましてありがとうございます。

 

早速ですが、今回は法人施設などにおける害虫管理方式についてお話しします。

 

病院やクリニック、介護施設、各種工場などの法人施設において定期的に行われるゴキブリ駆除、管理、対策などにはいくつかの方式があります。

その中でも3つの代表的な方法をご紹介します。

 

 

 

① トラップを配置して調査を行う、モニタリング方式。

 

複数箇所にトラップを配置することによりゴキブリの生息調査を行います。

 

この方式は調査を重視した方式で、建物内に侵入経路や繁殖源の少ない施設で使われる事が多い方式です。

 

調査方式のメリット

  • 侵入や繁殖が無い限り、薬剤を使用しないので薬剤の使用量を抑えられる
  • 明確な捕獲数として報告を得ることも可能。

 

調査方式のデメリット

  • 配置する場所が非常に重要である。配置場所の知識が無いと調査の精度にかなりの差が生まれる
  • 捕獲があってからの対応になるので、対応が遅れる場合がある

 

 

② 食べさせて駆除する殺虫剤、ベイト方式。

 

定期的にベイト剤を塗布し、予防や駆除を行います。

 

この方式は予防や駆除を重視した方式で、外部侵入があったときにも内部繁殖のリスクを低減できます。

 

ベイト方式のメリット

  • 内部繁殖に対する予防としても効果を発揮する。
  • 殺虫剤を使用する方式の中では、薬剤の使用量が少ない

 

ベイト方式のデメリット

  • 駆除に使用する場合、液剤散布方式と比較して効果が表れるまで時間がかかる事がある
  • 食べさせなければ効果が出ない。つまりゴキブリの習性を熟慮して適正な箇所に塗布しなければならない

 

③ 液体の殺虫剤を散布する、残留噴霧方式。

 

液体の殺虫剤を散布して予防や駆除を行います。

 

この方式は予防や駆除を重視した方式で、ベイト剤が開発される以前から使われている方式です。

 

※ 近年では、IPM方式(人の健康や環境に配慮された方式)の観点から、予防の為に液剤が使用されることはIPM方式導入以前に比べて減少しています。

 

液剤散布方式のメリット

  • 即効性の液剤を使用する場合、ベイト剤よりも効果が速く表れる
  • 広範囲に薬剤処理を行うことが可能。

 

液剤散布方式のデメリット

  • ベイト方式と比較すると薬剤の使用量が多い
  • 種類によっては臭気を伴う物がある

 

 

以上のように、どの管理方法にも必ずメリット・デメリットが存在します

 

その為に、当社では現場の状況やお客様の要望に対応して複数の管理方法を併用する事も多くあります。

 

 

自らの施設に対してより良い方法で害虫管理を行うことが、衛生レベルの向上にも繋がります。

 

ということで、今回は法人施設等での3種類の代表的な害虫管理方法についてでした。

執筆者 曽谷 智久

 

株式会社防疫管理センター

-害虫駆除専門業者-

〒556-0001
大阪府大阪市浪速区下寺3丁目12番8号
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